病院やクリニックなど医療機関では、カルテの印刷や院内掲示物の更新で印刷コストが膨らみがちです。
とくに印刷頻度の高い部署では、年間で数百万円規模の支出になるケースも珍しくありません。
そこで今、注目されているのが「リサイクルトナー」です。
リサイクルトナーを活用すれば、印刷コストの大幅削減に加え、使用済みカートリッジの再利用で環境配慮(SDGsへの貢献)にもつながります。
本記事では、リサイクルトナーの特徴や純正品との違い、メリットや保証対応までをわかりやすく解説します。
コスト削減や環境対策を検討されている医療機関様は、ぜひご一読ください。
リサイクルトナーの特徴と仕組み
「リサイクルトナーって聞いたことはあるけど、実際どんなものなの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
どんな特徴があって、どのような点で優れているのか、気になるポイントはたくさんありますよね。
以下の章では、リサイクルトナーの仕組みや特長について、わかりやすくご紹介していきます。
環境にやさしくコストパフォーマンスに優れている
リサイクルトナーが注目されている理由は、環境負荷を抑えつつコストも削減できる点にあります。
新しいカートリッジを製造するには、プラスチックや金属の成形が必要で、そのたびに資源とエネルギーが消費されます。
一方で、使用済みカートリッジを再利用するリサイクルトナーであれば、1本あたり約4kgの温室効果ガス排出を削減できるとされており、製造過程の環境負荷を大幅に抑えられるのが特徴です。
コスト面でもメリットがあり、純正品より3〜7割ほど安価で、年間100万円以上のコスト削減につながったケースもあります。
こうした効果は、複数の診療科や分院を抱える医療法人ほど実感しやすく、全体コスト見直しの流れのなかで導入が急速に広がっています。
純正カートリッジを再生して使用する
カートリッジを使い終えた後は再生処理を行い、リサイクルトナーとして再利用されます。
再生処理工程は、以下の5ステップに分かれています。
- 回収
- 分解・洗浄
- 部品交換
- トナー充填
- 組立・検査
まず専門スタッフが使用済みカートリッジを回収し、残ったトナーを除去します。
摩耗したドラムやブレードを純正同等品に交換し、トナーを機種ごとに適量充填して印字濃度を最適化。
組み立て後はテスト印刷で品質を確認し、基準を満たした製品のみが出荷されます。
なお、ケースには元の純正品をそのまま再利用しているため、プリンターとのフィット感や密封性に優れ、装着時のトラブルも起こりにくくなっています。
リサイクルトナーと純正品トナーの違い
リサイクルトナーと純正品の違いは主に以下の3点です。
- 価格
- 品質検査手法
- 保証範囲
価格面では再利用部材を活用するリサイクルトナーが圧倒的に安価です。
品質については、純正品はメーカーが一括で管理しているため、不具合の発生率がわずかに低い傾向があります。
また、メーカー保証は通常、純正品のみに適用されるのが一般的です。
しかしドゥファインではリサイクルトナー専用の独自保証を用意しており、万が一のトラブルにも対応できる体制が整っているため、運用面でも安心してご利用いただけます。
このように、コストを重視するのか、それとも品質を優先するのかによって、自社に適したトナーは異なります。
社内ニーズに応じて、最適な選択を検討しましょう。
リサイクルトナーの方がコストが安い
リサイクルトナーは、純正トナーに比べて30〜70%ほどコストを削減できるのが大きな特長です。
A4モノクロプリンター用の純正トナーが1本あたり25,000円~30,000円なのに対し、リサイクルトナーなら6,000〜10,000円台で購入可能な製品もあり、日常的な印刷にかかるコストを大きく抑えられます。
実際に、ドゥファインで支援させていただいた宮城県内のある病院では、純正品の価格高騰を機にリサイクルトナーに切り替え、前年比200万円以上のコスト削減に成功しています。
また、ドゥファインでは複数本のリサイクルトナー購入で「まとめ買い割引」が適用されるため、初期コストをさらに抑えることが可能です。
印刷1枚あたりのランニングコストも純正品より大幅に抑えられるため、導入初月から費用対効果を実感できたという声も多くいただいております。
純正品トナーの方が不具合率が低く品質が良い
純正トナーは、メーカーが1台ずつ印字品質チェックやロットごとの無作為抜き取り検査を実施しているため、不具合率は1.0%程度と非常に低水準です。
一方で、ドゥファインが提供しているリサイクルトナーも不具合率1.5%・プリンター故障率0.00001%という、純正品とほぼ同等の品質水準を維持しています。
ただし、粒径や帯電特性が純正トナーと完全に同一ではないため、機種によっては印刷時の音や紙粉の出方に若干の違いが出る可能性も0ではありません。
こうした差異を最小限に抑えるため、ドゥファインではトナーごとに粒形や融点、濃度・定着性などを機種別に検証し、厳格な印字テストや部品評価を経てから出荷しています。
万が一、印字不良やエラーなどの不具合が発生した場合でも、速やかに代替トナーの発送や状況に応じて現地(東北6県と新潟県)対応を行う体制を整えており、業務への影響を最小限に抑えることが可能です。
リサイクルトナー起因の故障の場合、プリンタの保証対象外になることも
プリンターメーカーの保守契約は純正トナーの使用が前提で、リサイクルトナーが原因の故障は保証対象外となり、修理費は自己負担になるのが一般的です。
しかし、ドゥファインでは弊社のリサイクルトナーが原因と判断された故障については、修理費を全額負担しています。
トラブル時の対応フローは以下のとおりです。
- まずはフリーダイヤル(0800-800-4561)へ連絡し、症状を共有
- 代替トナーを発送(不具合連絡が午後の場合は翌日発送)し、交換後の状態を確認
- 改善しない場合は、状況に応じて担当者が現地(東北6県と新潟県)訪問し、無償で清掃・調整を行う
- プリンターメーカーに対応を引き継ぐ(状況説明はドゥファインが責任を持って代行)
トラブル発生時もドゥファインが一貫してサポートするため、リサイクルトナー導入に不安を感じることなく、安心してご利用いただけます。
リサイクルトナー導入のメリット
リサイクルトナーを導入することには、コスト面以外にもいくつかのメリットがあります。
- コスト削減につながる
- 環境への配慮・SDGsにつながる
それぞれのメリットについて、順番に解説します。
コスト削減につながる
リサイクルトナーは平均して純正品の半額程度で購入でき、場合によっては70%近い削減が可能です。
印刷コストが年間200万円かかっている企業なら、リサイクルトナーの活用で年間100万円以上の経費節減も十分に可能です。
しかも品質や不具合率は純正品とほとんど変わらないため、導入初月から削減効果を実感できます。
コストと品質のバランスを重視する企業にとって、リサイクルトナーの導入は非常に有効な選択肢といえるでしょう。
環境への配慮・SDGsにつながる
リサイクルトナーの活用は企業のSDGs(持続可能な開発目標)推進にもつながります。
使用済みカートリッジを焼却すると1本あたり約4kgのCO₂が発生しますが、リサイクルトナーを使うことで排出を丸ごと削減可能です。
プラスチック殻や金属部品を再利用するため、新規製造に伴うエネルギー消費も抑制され、コスト削減と環境保護を同時に実現できる点が評価されています。
ただの経費対策にとどまらず、未来への責任を果たす一歩として、リサイクルトナーは多くの企業から選ばれています。
リサイクルトナー導入における注意点・デメリット
コスト削減効果の高いリサイクルトナーですが、導入前に理解しておきたいポイントもあります。
ここでは、リサイクルトナーを導入するうえでのデメリットと、それに対する具体的な対処法を整理して解説します。
以下に挙げる2つの点を踏まえ、導入判断の材料にしてください。
- 印刷時に不具合が起きる可能性がある
- 保証対象外になる可能性がある
印刷時に不具合が起きる可能性がある
リサイクルトナーは、トナー粉の粒の大きさや帯電の特性が純正品とわずかに異なるため、ごくまれに印字がかすれたり、文字が薄くなったりすることがあります。
紙の片側にトナー粉が付着するなどの軽微な不具合が出るケースもゼロではありません。
とはいえ、ドゥファインのリサイクルトナーは厳格な検査を経て出荷し、不具合率を1.5%に抑制しています。
万が一トラブルが起きても、代替品即日発送・状況に応じて現地対応(東北6県と新潟県)無償のサポート体制が整っているため、大きな業務停止には至りません。
保証対象外になる可能性がある
メーカーの保守契約書には「純正消耗品以外を使用した場合、修理対象外となることがある」と明記されている場合が少なくありません。
そのため、リサイクルトナー使用中にプリンターが故障すると、契約外として修理費が発生することがあります。
ドゥファインでは、リサイクルトナーに起因するトラブルにも対応できるよう、独自の保証制度を設けており、リサイクルトナーが原因と判断された故障については、修理費を全額負担いたします。
また、万が一プリンターに不具合が発生した場合は、代替トナーの発送や状況に応じて現地(東北6県と新潟県)での清掃・点検まで、一貫してサポートいたします。
コストだけでなく、サポート面でも安心して導入できる体制が整っている点が、ドゥファインの大きな強みです。
よくある質問
リサイクルトナーの導入を検討する際には「うちのプリンターでも使えるの?」「本当にコストは下がるの?」といったご質問を多くいただきます。
ここでは、そうしたよくある疑問にお答えします。
導入前の不安をしっかり解消して、納得のうえで導入を進めましょう!
どのようなプリンターでリサイクルトナーが使用できますか?
ドゥファインのリサイクルトナーは、国内すべての主要プリンターメーカーに対応しています。
ただし、プリンターの種類によってはリサイクルトナーの使用を推奨できないケースもございますので、その際は状況に応じた代替案をご提案いたします。
プリンターの種類別に、使用の可否を以下にまとめましたので、ご参考になさってください。
- レーザープリンター:リサイクル品の使用が可能です(一部メーカーでは注意が必要)
- インクジェットプリンター:トラブルが多いため、基本的にリサイクルインクは非推奨
- 大型複合機:カウンター契約が設定されているため、リサイクルトナーの使用は非推奨
リサイクルトナーにすることでどの程度コスト削減ができますか?
リサイクルトナーに切り替えることで、印刷コストを30〜70%程度削減できる可能性があります。
機種によっては、純正品の約半額でご提供できるケースもございます。
より正確な金額をご確認いただくためには、お使いのプリンターの機種名やご利用状況をお知らせください。
いただいた情報をもとに、最適なコスト削減プランをご案内いたします。
リース契約・保守契約のプリンターでもリサイクルトナーは使用できますか?
はい、基本的にご利用いただけます。
消耗品をご購入されているプリンターであれば、リサイクルトナーの使用に問題はありません。
また、ドゥファイン独自の保証制度は、お客様が結んでいるリース契約や保守契約と両立できる設計になっており、併用しても支障はありません。
まとめ
リサイクルトナーは、印刷コストの削減や環境配慮(SDGs対応)に取り組む企業・団体にとって、有効な選択肢のひとつです。
なかでも医療機関では、印刷業務の頻度や品質要求の高さから、コストと信頼性のバランスが重要になります。
ドゥファインでは、医療現場でも安心して使える品質・保証体制を整えており、多くの施設でご導入いただいています。
また、実際の導入事例をまとめた「医療機関向けリサイクルトナー提案書」も、無料でご提供中です。
ご利用状況に応じた最適な製品のご提案や導入後のサポートまで対応しておりますので、ご質問やご相談があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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執筆者情報

2008年の事業立ち上げ当初よりリサイクルトナー販売に従事し、以来一貫して業界に深く携わる。豊富な経験と専門知識を活かし、ユーザー目線に立った最適な提案を心がけている。特に、コスト削減と品質・保証面におけるリスク低減とのバランスに配慮した提案には定評があり、総合病院、自治体、JAをはじめとした公的機関への導入実績も多数。加えて、さまざまな民間企業とも継続的な取引を行い、秋田県を拠点に東北全域から新潟エリアまで商圏を拡大中。誠実な対応と確かな提案力で、多くの顧客から厚い信頼を得ている。