医療現場では、電子カルテやレセプトなど大量の印刷が日常的に行われており、印刷コストは決して無視できない課題です。
こうした中、純正品よりも大幅にコストを抑えられる「リサイクルトナー」の導入を検討する病院やクリニックが増えています。
さらに、環境負荷の低減やSDGsへの貢献といった社会的意義も見逃せません。
そこで本記事では、医療機関におけるリサイクルトナー導入の具体的なメリットや実際の導入事例、注意すべきポイントまでを徹底解説します。
コスト削減と環境配慮の両立を目指す医療機関の方は、ぜひ最後までご覧ください。
導入前に知っておきたいリサイクルトナーの基本メリット
リサイクルトナーとは、使用済みトナーカートリッジを回収・再生し、再利用できるようにした製品のことです。
医療機関のように印刷頻度が高い現場では、その経済性と実用性が大きなメリットとなります。
この章では、医療現場の視点で見た基本的な導入効果を3つ紹介します。
- 印刷コストが純正トナーより30%~70%削減できる
- 不具合率が純正品と同程度と低い
- 廃棄物削減による環境負荷軽減とSDGsへの貢献
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
印刷コストが純正トナーより30%~70%削減できる
リサイクルトナーを導入する最大のメリットは、印刷コストを大きく抑えられる点です。
リサイクルトナーは純正品と比べて約30〜70%安価で提供されており、導入するだけでコスト削減が期待できます。
宮城県にある病院が純正トナーからリサイクルトナーへ切り替えた結果、年間で200万円超のコスト削減を実現したという事例があります。
印刷量の多い医療機関にとって、こうした節約効果は見逃せません。
リサイクルトナーは、予算に制約のある現場でも無理なく導入できる現実的な手段といえるでしょう。
不具合率が純正品と同程度と低い
「リサイクルトナー=不具合が多い」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、近年は製造技術が大きく向上しており、高品質な製品が多数流通しています。
たとえば、ドゥファインが提供するリサイクルトナーは不具合率が1.5%と、一般的な純正品(1%前後)とほぼ同等です。
実用性や信頼性においても、純正品と遜色ないレベルに達しているといえるでしょう。
万が一のトラブルにも対応できる体制が整っていれば、業務への影響も最小限に抑えられます。
廃棄物削減による環境負荷軽減とSDGsへの貢献
リサイクルトナーは一度使用済みのカートリッジを再生して再利用するため、新品のカートリッジを廃棄する際に発生するCO₂排出や環境負荷を抑えることが可能です。
実際に、1本あたり約4.5kgの温室効果ガス削減につながるというデータも報告されています。(参照:interzero)
また、トナーカートリッジは自然分解されにくく、長期間残存するため、繰り返し使うことで環境への負担そのものを小さくすることが可能です。
こうした取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)やCSR(企業の社会的責任)といった社会的潮流とも親和性が高く、環境配慮を打ち出す医療機関としての信頼性向上にもつながります。
環境意識の高まりを受け、患者や地域社会からの信頼を得るためにも、こうした選択は評価されるポイントとなるでしょう。
医療現場で導入した際の具体的な効果
実際にリサイクルトナーを導入した医療機関では、コスト削減だけでなく、印刷品質の維持や作業効率の向上といった効果も実感されています。
以下では、具体的な病院事例をもとに、導入後の成果をご紹介します。
印刷コストを前年比200万円以上削減できた事例
宮城県にある病院では、電子カルテやレセプト処理に使用するプリンターのトナーをリサイクル製品へ切り替えたことで、大幅なコスト削減に成功しました。
もともと純正品を使用していましたが、価格高騰が続く中で切り替えを決断。
結果、前年比で200万円以上の削減を実現しました。
特に、特定のプリンター機種ではリサイクルトナーを使用することで、1本あたりの単価が70%近く下がるケースもあり、継続的なコスト圧縮が可能になっています。
現在も安定稼働を維持しており、品質・供給体制の両面で大きな問題は発生していません。
印字不良やトラブルがなく、印刷コストを70%削減できた事例
東北地方のある市立病院では、カルテ・レセプト・院内資料などの印刷が非常に多く、トナーコストの高騰が長年の経費課題となっていました。
そこで、ドゥファインのリサイクルトナーの試験導入を実施。印字品質のチェックや耐久性テストを事前に行った結果、純正品と遜色のない仕上がりであることが確認され、正式導入に至りました。
導入後の印刷コストは従来の約30%に抑えられ、70%の削減を達成。加えて、印字不良やトラブル報告は事業開始から2025年7月現在ゼロで、導入以来安定稼働を継続しています。
2万枚印刷仕様のリサイクルトナーで交換頻度が半減した事例
従来、A4約1万枚印刷できる純正トナーが主流だった中、最近では2万枚仕様の高容量リサイクルトナーが登場しており、病院や自治体で注目されています。
たとえば、東北の地方自治体や市立病院では、2万枚仕様のリサイクルトナーに切り替えた結果、年間トナー交換回数がほぼ半減。従来なら年に20回以上あった交換作業が10回程度に減り、交換にかかる作業時間や工数が大幅に削減されました。
さらに、リサイクルトナーでは純正品比で30%〜70%程度のコスト削減が期待できるため、高容量×リサイクルの二重のメリットが生じます。
リサイクルトナー導入時に考慮すべき注意点とリスク
リサイクルトナーはコスト面や環境面で多くのメリットがありますが、見落としがちな注意点やリスクもしっかり把握しておく必要があります。
特に医療機関のように業務への影響が大きい現場では、万が一のトラブルが診療に支障をきたすケースもあるため、事前の確認は欠かせません。
ここでは、導入時に押さえておきたい2つの重要な視点をご紹介します。
- プリンターの保証とトナーの販売店の保証を確認する
- 不具合発生時に、迅速に対応してくれるかを確認する
プリンターの保証とトナーの販売店の保証を確認する
リサイクルトナー導入時は、使用しているプリンターの保証条件を必ず確認してください。
一部のプリンターメーカーでは、純正品以外のトナーを使うことで保証対象外になる場合があります。
このため、万が一のトラブルに備えて、販売店独自の保証がしっかりと整っているかを事前に確認することが大切です。
ドゥファインでは、不具合が発生した場合の代替品の無償提供や修理費用の負担など、サポート体制が充実しているので安心してご利用いただけます。
不具合発生時に、迅速に対応してくれるかを確認する
リサイクルトナーはコスト削減に大きく貢献しますが、導入後のトラブル対応まで含めて検討しないと、かえって業務に支障をきたすおそれがあります。
特に、医療機関では電子カルテやレセプトなど印刷業務が止まると診療や会計に直接影響を与えるため、万全のサポート体制が整った販売店を選ぶことが不可欠です。
信頼性の高い販売店では、以下のような対応が期待できます。
- 不具合発生時には代替トナーを即日または翌日に発送
- 専任スタッフが電話やメールで技術的な相談に対応
- 修理が必要な場合には一定額まで費用を補償
- 訪問サポートが必要なケースでは現地対応も検討可能
このようなサポート体制があれば、不意のトナー不良でも印刷業務の停止を最小限に抑えられ、現場に余計な負担をかけずに済みます。
なお、ドゥファインであれば、不具合発生時には代替トナーを即日または翌日に発送し、専任スタッフが電話やメールで技術的な相談にも対応しております。
また、修理が必要な場合には費用を全額補償させていただきますし、状況に応じて現地対応(東北6県と新潟県)も可能です。
ですから、導入前には以下の観点で、販売店の「対応力」を見極めましょう。
- 代替品は最短でいつ届くのか
- トラブル時にすぐ連絡が取れる体制があるか
- 訪問や修理の対応条件が明確になっているか
価格や印刷品質だけで判断せず「何か起きたときに頼れるかどうか」を含めた総合力で選ぶことが、リサイクルトナー導入成功のカギです。
リサイクルトナーのメリットを最大限享受するための、販売店の選び方
リサイクルトナーの導入を検討する際は、製品の価格や品質だけでなく「どの販売店から購入するか」が非常に重要です。
導入後のトラブルを避けるためにも、以下の6つの視点で販売店を選定しましょう。
- 医療機関への納入実績が豊富であるか
- 実際にどの程度のコスト削減が見込めるかを明示しているか
- 印刷の仕上がりや発色など、品質に安定性があるか
- ISOやエコマークなど、品質認証を取得しているか
- 急な注文にも対応できるスピード配送が可能か
- 購入後や不具合発生時に、具体的なサポート体制が整備されているか
上記を参考に、自院に適した販売店を選定することが重要です。販売店の比較・選び方に関しては、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
医療機関のコスト削減に!リサイクルトナーの選び方と導入実績を紹介!
まとめ:リサイクルトナーでコスト削減と環境負荷軽減につなげよう
リサイクルトナーは、医療機関にとって「コスト削減」「業務効率化」「環境配慮」の3つのメリットを同時に享受できる、有効な選択肢のひとつです。
近年では品質や安定供給、サポート体制の面でも大きく進化しており、純正品と遜色のない運用が可能となっています。
さらに、資源の再利用やCO₂排出削減といったSDGsへの貢献という観点からも、今後ますます導入が進むことが予想されます。
導入をご検討中の医療機関の皆様は、まずは一度ドゥファインまでお気軽にご相談ください。
ご使用中の機種や印刷枚数・ご予算などを踏まえた上で、貴院の状況に応じた最適なプランをご提案させていただきます。
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執筆者情報

2008年の事業立ち上げ当初よりリサイクルトナー販売に従事し、以来一貫して業界に深く携わる。豊富な経験と専門知識を活かし、ユーザー目線に立った最適な提案を心がけている。特に、コスト削減と品質・保証面におけるリスク低減とのバランスに配慮した提案には定評があり、総合病院、自治体、JAをはじめとした公的機関への導入実績も多数。加えて、さまざまな民間企業とも継続的な取引を行い、秋田県を拠点に東北全域から新潟エリアまで商圏を拡大中。誠実な対応と確かな提案力で、多くの顧客から厚い信頼を得ている。